水草の一日は人間の1週間

私が諸先輩方からアクアリウムについて色々教えていただいた中で、特に共感した言葉として「水草の一日は人間の1週間」というのがあります。
水草水槽を維持していく上で非常に為になる心構えだと私は今でも思います。

もちろん人にもよりますがアクアリウムをやっているほとんどの人が結果を急ぎすぎているように感じます。
もちろんそれなりの経験者になるとそういったことを十分に理解されていますが、初心者の多くは自分が急ぎすぎている事に気が付いていない事が多いと思います。

朝体の調子がすっきりしない時にそれを改善するために野菜ジュースを毎日飲むように変えたとします。
皆さんは毎日飲むようにしてから何日ぐらい経過してから、その事に効果が有ったかどうかを判断しますか?
まず飲みだした翌日に変化が無いから”効き目がなかった”と判断を下す人は少ないでしょう、せっかちな人で3日程度、気長な人なら1週間から10日以上経ってから判断するんじゃないでしょうか?

「水草の1日は人間の1週間」という言葉が何を意味しているか・・・
肥料を添加した、光を変えた、水質を変えた、そういったときにもし貴方が3日ほど経過して「効果が出ているかどうか見てみよう?」という気持ちになる方であれば、その判断を下す前に”自分は3日で結果を見ようと思った、でも水草の1日は人間にとっての1週間だからまだ水草にとっては半日も経過していない”と思いなさいと言うことを表しています。

”人間なら3日で現れる変化も水草にとっては3週間しなければ変化が現れないよ!”
という事なのです。

もちろん時には本当にすぐ対処しなければならない場合も有ります、だから何でもかんでもゆっくり構えていて良いというわけではありませんが、急いて失敗するケースと対応が遅くて失敗するケース、初心者を中心に判断すると圧倒的に前者の方が多いです。

とかくスピードを要求される世の中に暮らしている私たちは、いつの間にか気持ちや心の中までそのスピードに慣れてしまっているのかもしれません。
心の安堵を与えてくれるアクアリウム(そうでない場合も多いですが(^^;))急ぐ気持ちにもゆとりを持って、水草時間に自分の時計を合わせては如何でしょうか?


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