アクアリウム用品使用レポート

テトラワンタッチフィルター改造編

前回に引き続きまして、テトラ社の「テトラワンタッチフィルター」用品レポートです。
まず、この装置を数週間使い続けたところ思わぬ不具合が発生いたしました。
それはポンプがあまりにも非力であるためポンプのインペラ部分にゴミが挟まるとポンプが停止してしまうという現象です。
うちで2台使っている装置の2台ともが同じ現象になりますし、うちの水槽が特にゴミが多いということもなさそうなので、この現象はかなり多くの環境で起きるのではないかと思います。

それからポンプが止まることはなくてもストレーナから吸い込まれた水草の切れ端(パールグラスの葉1枚程度の大きさ)でもインペラの手前の部分に引っかかると水流が少なくなってしまいます。
感覚的には上部濾過装置と同等の使い勝手と思っていたために、この2点には少し驚きました。

このページではポンプの停止と流量の低下を防ぐための対策と、前回より話題の生物濾過用の改造を紹介します。

尚、自作のページで常に申し上げているとおり、こういった改造はメーカーの保証外になりますし、改造することによって異常動作や事故が起きたりする場合もありますので、実施するには全て自己責任において実施してください。
もちろん私はこういった改造を施した事による事故についてはいっさい責任を負いません。


やはりゴミを吸い込むことによってポンプの停止&流量の低下が起こりますのでそれを防げば良いと言うことになります。
うちでは余っていたテトラブリリアントフィルターのスポンジを使いました。

テトラブリリアントフィルターのパイプ接続口は少し細くてワンタッチフィルターのストレーナを入れるには少しきついですが、無理矢理力を込めて入れれば入らないことはないです。
目の粗さやストレーナへの装着の事を考えればやはりP1フィルターのスポンジを使うのが良いのかも知れません。

最後までしっかりと装着するとこの様に丁度良いサイズになります。
もちろんこれをセットすると、このスポンジ自体が汚れてそのうち水が流れなくなりますから、1〜2週間に一度は取り外してもみ洗いを行います。
ここではゴミの吸い込みを防ぐだけのものですから、もみ洗いをするときも念入りにごしごし洗います。

さて次に、興味があると反響の多かった濾材を入れて生物濾過用に改造する方法です。
ワンタッチフィルター用の交換濾材を分解してみたところ袋状になったウールに活性炭と仕切り板が入っているだけだったので、簡単に台所用の三角コーナーネットを袋にして、そこにシポラックスと仕切り板を入れ純正の交換濾材と全く同じ構造でシポラックスを作ってみました。
これを本体にセットして同じように使うことも出来るのですが、本体の構造上このままではどうしてもポンプで汲み上げられた水が濾材の上部を流れて水槽に戻ってしまうので、効率よく水が濾材にふれないのではないかという心配があります。

そこで純正交換フィルターの中にある仕切り板を改造してみることにしました。
画像右側の黒い枠状の物が純正のフィルターの部品です。
真ん中に通っている柱のような棒は取り外しました。
画像左側は単純なアクリル板です。

仕切り板の下部を切り取り真ん中の空き部分をアクリル板で塞ぎます。
アクリル板と仕切り板はシリコンボンドで接着します。

仕切り板の横部分を少し切り取って仕切り板が本体の前方に寄せて差し込めるようにしておきます。
これを本体に設置しポンプから水が流れてくる側にシポラックスをセットします。
こうすることでシポラックスを入れた槽の上部から水が入り仕切り板の下部まで流れ込み切り込みを通り抜けて仕切り板の前面に水が流れそれが水槽に戻るようになります。

これが本体に設置してシポラックスをセットしたところ。(背面より)
こうれで約1リットル弱のシポラックスがそのままセットできました。
理論上ではこれだけで60cm水槽でも濾過できるようになるはずです。

水槽にセットしたところです。
うちでは、改造版のワンタッチフィルター1台と純正のまま使い捨てのフィルターを装着したもの1台の合計2台を45cm水槽にセットして使っています。
丁度45cm用を2台横に並べると45cm水槽のサイズピッタリになります。


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