「RO」
読み:”あーるおー”

解説

R/Oと表記される場合もあり。
Reverse Osmosisの略で日本語では逆浸透膜と言う。
分子レベルで水の中から不純物を漉し取り純水(H2O)を作成する装置。
セルロース・アセテート膜(CTA膜)を使用した物と合成薄層フィルム膜(TFC膜)を使用した物の2種類がある、前者は比較的安価だが不純物の除去率や耐久性で劣り、後者は高価だがその点優れている。
イオン交換樹脂による純水製造装置と違い漉し取る行程の中で発生する捨て水が出来上がる。
捨て水は不純物の除去能力が高くなればなるほど多くなり多い物では1Lの純水を作るのに10L以上の捨て水が発生するという装置も有る、アクア用の比較的低能力の物でも5〜6倍の捨て水が発生するようだ。
20Lの換水をするのに200Lの捨て水が発生するという夏場の水不足の時期にこの様な装置を稼働させていることがご近所にばれたら白い目で見られること間違いなし、水不足の時期でなくても捨て水を風呂に張るとか洗濯に使うとか有効活用して欲しいものだ。
最近は輸入物の安価な装置が出回って装置本体の金額は3〜8万円程度。
RO本体の膜は塩素に弱いため通常前段に塩素除去のできる浄水装置を使うことが多い。
また膜を通過させるためにある程度の圧力が必要になるため電動の加圧装置が必要な場合もある。

またROで作成した水は純粋なH2Oでそのままでは魚の飼育水に使えない(100%純水はH2Oの中では魚も草も死んでしまう)ので必要なミネラル分やビタミン類を添加しなければなない。
水質のコントロールは思うがままだがROを使っても水槽の苔はけして無くならない。

解説者:よしを

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