「沸石」
読み:”ふっせき”

解説

活性炭のような吸着物質。水の硬度を下げるのに使われる。
ネコ砂として売られている物の中でゼオライトのみの商品は手軽に安く入手できるのでお勧め。ただし、添加物がある物に注意。

【ゼオライトの名称】
ゼオライトは天然及び合成を含めると現在100種類を超えています。名称の所以は、スエーデンの鉱物学者
Cronstedtと言うおっさんが、アイスランドの火山で見つけたそうです。この鉱物は加熱すると泡のような状態に
なり沸騰するように見えることからboil・stoneギリシャ語でzeolite(日本名・フッ石)と言う学名を与えたそ
うな。

【ゼオライトの組成】
化学組成は、SiO2,AlO3,H2O,Na2O,K2O,CaOですが、この割合は天然・産地・人工によって変わります。
結晶性のアルミノケイ酸塩でありますが、ゼオライトを水に入れてもけして酸っぱくなったり塩っぱくなったり
しませんのでご安心を(^^)

【ゼオライトの特性】
ゼオライトの空孔の中には自由に動くことの出来る陽イオンが存在し、陰イオンや極性分子を静電気的に吸着し
ます。
物理的な見方をすれば、陽イオンは空孔内で振動していると表現する方が正しいでしょう。
また、異なった陽イオンを含む溶液と接すると、お互いに交換すると言う特性があります。これが塩基交換であ
りまして、塩基置換容量(C.E.C)の値で表されます。天然ゼオライトの場合、この塩基置換容量は産地に
よりバラツキがあります。概ね乾燥状態で50〜190meq/100gであり、水槽にご使用の場合は、150
meq/100g以上の物が適当でしょう。

関連URL

ゼオライトの基礎と一般的応用

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