「イオン交換樹脂」
読み:”いおんこうかんじゅし”

解説

水槽水の硬度が高かったり、硬度の低い水を水槽へ供給したりする場合に使う樹脂。
ディスカス飼育などで換水用の溜水を作るのに、不純物を取り除いた純水を作るのにも使われます。
とにかく、水に混じってる不純物、特に硬度に関係ある物を取り除くためのものです。

使用方法は、容器に入れた樹脂に水を通します。

イオン交換樹脂には、いくつかの種類があります。

大別して2種。
カチオン樹脂(陽イオン変換型)とアニオン樹脂(陰イオン変換型)。

カチオン樹脂には、ナトリウムイオン(Na+)を放出するNa型。
水素イオン(H+)を放出するH型。

アニオン樹脂には、塩素イオン(CL−)を放出するCL型。
水酸イオン(OH−)を放出するOH型。

この中でH型とOH型を同時に使った物は、不純物を取り込んでHとOHすなわち水を出します。
これらは、純水を製造するに使われます。
しかし、再生法(塩酸や水酸化ナトリウム使用)が難しく、入手も困難で一般ではありません。
(マーフィードから出ている使い捨てのイオン交換樹脂は、これらではないかとの声あり。ならば入手はアクアショップ
で可能。でも未確認。デナリーからでている純水製造器には、これが使用されているとのこと)

で、一般に単品で売られている物。
ADAのイオン交換樹脂とか、某アクアリムショップとかの袋詰めの樹脂は、Na型です。
これは、食塩水につけるだけで再生が可能で手軽です。
「塩水につけた樹脂で処理行って大丈夫?」
との声もありますが、大丈夫です。
気になるなら水換えしましょう。

実は、Na型とCL型を併用して処理を行うと微量ながらNaCL(食塩)が発生します。
でも、ホントに微量で、通常の水換えをすればまず大丈夫な量です。(GH5の水60Lで6g発生:おーつかさんありがとう)
それに、これらを併用することはアクアリウムの世界ではあまりないように思います。
Na型単独使用で十分処理できます。

解説員:JYOUJI

関連URL

おーつかのAQUARIUM PLANTSのページからイオン交換樹脂とは

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