「過酸化水素」
読み:”かさんかすいそ”

解説

分かり易くいうと、保健室で傷口を消毒するオキシドールです。
熱帯魚水槽に使用する場合、マキロンやヨードチンキでは代用できません。
H2O2→H2O+O(活性酸素)となり物を強力に酸化・漂白させます。
水槽の水の漂白や、藻の退治に利用されます。

類似の効果をあげる物にオゾンがあります。

濾過バクテリアには、かえって良いという人もいますが。
活性酸素は全ての高等動物に有害ですので、単に耐性の問題です。

市販のオキシドールには過酸化水素以外に、安定剤として「フェナセチン」が含まれています。
薬品の毒性として、ラットLD50(経口)1650mg/Kg
消炎解熱剤とかに使われているそうです。
半致死量としては値が大きいようで、安全な方の薬品らしいです。

私が試したところ100リットルに3%溶液を朝夕10cc(ppm単位の濃度コントロール)。
#オキシドールは過酸化水素3%溶液です。
一週間ほどで、濾過器のホース内部に付着する糊状の藻にはとても効果的でした。
肝心の黒髭藻には効果が出なかったので、その後使用はやめました。
魚には問題なかったようですが、濾過バクテリアに影響があるかどうかは不明です。

昔はエアレーション(酸素添加)用に「オキシデータ」というブランドで熱帯魚屋でも
売られていましたが、最近は誰もそんなもの使わないので置いてないとか。

解説者:iseki(井関)

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