「硫酸銅」
読み:”りゅうさんどう”

解説

白点病の治療用として有名。
神社の鐘や大仏に出る錆(緑青)の成分。純粋な結晶は青くて美しい。
有毒。

治療の為にはミリグラム(1/1000g)、PPM単位で濃度をコントロール。

海水魚飼育を始めると必ず必要になるといっても過言でない薬品だ。海水魚飼育セットに入れて販売して貰いたいものだが、劇薬指定なので、熱帯魚SHOPでは販売できない。もし、硫酸銅を販売しているSHOPがあれば、怪しいと思うべし。

使い道は、主に白点病治療の為使用するが、淡水魚につく白点虫と海水につく虫は違うので注意が必要だ。淡水魚では、様々な白点病治療方法が紹介されているが、海水魚では硫酸銅による治療が今のところ、効果を期待できる唯一の方法と言っても過言でない。しかし、無脊椎動物や海老を一緒に飼育している水槽には絶対に投与できないし、特に無脊椎動物は敏感で一度でも硫酸銅を使用したことのあるタンクに入れると落ちてしまので注意。

使用法は、飼育書などによれば、1.0ppmを投与などとあるが、話半分の0.5ppmを目処にすること。経験では、0.8ppmを越えると落ちる可能性が、80%を越える。

入手経路としては、現在のところ薬局のみ。規制緩和の対象にもならないだろうからSHOPで購入するのは将来とも無理だろう。
SHOPでは苦肉策として、類似品のThe 銅イオンなるものを販売し始めている。薬事法の隙間をうまく抜けた商品だが、コストが異常に高くつく。○○製薬が製造しているこの商品は、120センチ水槽で約2回程度の治療しか行えないのにもかかわらず、数千円の出費を余儀なくされる。それに引き替え、薬局で購入すれば、1500円程度の出費で10年以上は使える。

薬局にいって「ありません」「なんですかそれ」と言われてスゴスゴと帰ってくる、気の優しいアクアリストたちから、相談のメールがくるが、薬剤師の資格をもっていれば、知っているし必ず取り寄せることができるはず。

解説者:iseki(井関)、MC−IWA

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