「ワイルド」
読み:”わいるど”

解説

熱帯魚用語で「現地採集個体」を示す。

使用例:「ワイルド」エンゼル。
売られている熱帯魚は「ワイルド」と「ブリード」が半々。

養殖個体が広く出回っている種類については、「ワイルドもの」と呼ばれる「現地採集個体」が珍重される傾向にある。
実際、養殖個体と比べると体色にかなりの差が見られる場合が多く、そのほとんどが養殖個体より奇麗な輝きを示す。このため値段も若干お高めに設定される。

とは言え、魚種によっては「現地採集個体」しかないものもたくさんあるので、特別飼育が難しいということではない。

海水魚は比較的繁殖し易いクマノミ系以外のほとんどが基本的にワイルドらしいです。
食用魚の養殖を行っている人の弁では魚の繁殖の研究には、「億単位の研究費が必要で、商業ベースで採算が取れるかが問題。」とのこと。

マダイやヒラメは卵から孵化させるまで行っているのに、観賞魚なんか簡単では?
「熱帯性の魚が多いから、生殖機能を発達させるのに、水温以外の研究が必要」とのことでした。
流通過程に乗っている海水性観賞魚の採集は、殆どがダイバーが潜って採集しています。
網による採集は、刺し網漁法が有ります。しびれ薬を海中に撒いてという場合や、中にはダイバーが手網をもって素潜りという場合もあるそうな。

どおりで海水魚の店頭価格が高いわけですね〜。納得。

ワイルドっていう言葉の持つ魅力は、野性味溢れる男の中の男って感じぃ。
そのワイルドさに惹かれるって感じぃ。
なんだか、あんまり脈絡ないですが、それ程ワイルドという言葉が好きな連中もいるということです、私を含めて。
とにかく、あの養殖個体とは雲泥の体色の違い。
それは、スタンダード中のスタンダード”ネオンテトラ”にも見られます。

飼育が難しいという勘違いは、一部の種を除き、現地からの輸送手段の粗悪さによるところが大きいようです。

解説者:AKIBA(秋葉 義夫)、iseki(井関)、JYOUJI

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