レギュレータ

ボンベに取り付けて使用しボンベからCO2ガスを出す為の装置です、小型ボンベ用のレギュレータに限り開閉弁機能のみの物と減圧機能付きの物があります(業務用ボンベのレギュレータでは減圧機能無しという物を見たことがありません)、液化高圧ボンベを使う上では1次圧と2次圧という用語がよく使われます1次圧とはボンベの内圧の事です、それに対して2次圧というのはボンベから取り出し水槽へ送るガスの圧力の事(レギュレータからの出力圧)です。
写真はうちのみどボン用の業務用酸素レギュレータ

減圧機能付きというのはボンベの内圧やガスの出力の遮断などに連動して2次側に送り出されるガスの量を自動調整する事により、2次圧を設定値(又は一定の固定値)に保つ機能のことです、この機能が無いレギュレータを使う場合は水槽へ添加されるCO2ガスの量が一定に保てないことと、電磁弁やスピードコントローラーを接続することが出来ません、また分岐して複数の水槽にCO2を供給することも出来ません。小型ボンベ用のレギュレータを購入する場合は必ず減圧機能付きを選択するべきです

また、小型ボンベ用・業務用共にレギュレータによっては2次圧を調整出来る機能の物とある一定(2.5kgとか)に固定である物がありますが、私見ですが後述の電磁弁やスピードコントローラーを使用する場合は2次圧調整機能は無くても良いと思います。

レギュレータにはメーターが付いている物がありますが、小型ボンベ用及び業務用ボンベ用の一部のレギュレータはメーターが1個しか付いていません、その場合は前述の1次圧か2次圧のどちらかのみを表示しているはずです。購入しようとする(又はお手持ちの)レギュレータが1メーターの場合は、そのメーターに刻まれた単位を見ればどちらの値を表示するためのメーターかが分かります、何十kgを表示する場合は1次圧を一桁から十数kgを表示する場合は2次圧を表しています。

メーカーによっては1次圧を表示するメーターが付いていて説明書きにはあたかもそのメーターを見るとボンベ内の残量が分かるかの如く”残量表示計”と称していたりしますが、炭酸ガスの場合は残量と1次圧は比例しませんので1次圧の表示が半分になったから残量も半分とはなりません、1次圧が半分になった場合小型ボンベではあと1〜2日、業務用ボンベでは1週間程度で空になります。

では、どの様なレギュレータを購入すれば良いのでしょうか?何度も言いますが減圧機能さえ付いていれば後述の電磁弁やスピードコントローラーを使うことによってレギュレータのその他付加機能は不要です、従って減圧機能のみでその他機能の無い廉価版を選ぶか、それともメーター付きやメーカーやデザインに価値を見いだすかは皆さんの好みです。

価格 小型ボンベ用         5,000円〜17,000円程度
   業務用ボンベAQUA用品  11,000円〜30,000円程度
   業務用ボンベ非AQUA用品 10,000円〜20,000円程度


74g小型高圧ボンベ用のレギュレータではしばしばメーカー独自のネジ構造をしているためメーカ純正のボンベしか使えない物がありますが、最近ではそれを一般的な74gCO2ボンベの規格に変換するアダプターが販売されています。
写真はADAのレギュレータに汎用的なボンベを接続するアダプター。
ADAの雑誌にはこの様なアダプターを使って自社以外のボンベを使用すると安全性に問題が有るような事を言っているが、ノーブランド品などに比べてかなり高価な自社の高いボンベが売れなくなってADAの収入が減ることが一番危険なだけで適正に使用している上では全く問題が無いと思われる。
ちなみに写真のアダプターはAPP社というれっきとした一流アクアメーカーの製品なのでそれほどいかがわしい物でもなさそう。



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