ヒツジグサ
Nymphaea tetragona





[スイレン科スイレン属]
 シーズンになると園芸店などでも小さなポットで販売されています。睡蓮では日本のただ一つの在来種(?)のようです。
 全国の池や沼に分布していますが、寒さに強く北半球に広く分布しています。直径5cm位の花弁がたくさん(10枚位)ある白い可愛い花を咲かせます。ヒツジグサの語源は開花の時間が昔風の言い方で羊の刻(午後2時)であることに由来しています。

 実際は昼ごろから咲き始め夕方4時から5時頃に閉じます。この花は1日花ではなく5−6日咲きます。多くの外来種の睡蓮は逆に早朝より開花し午後2時頃には花を閉じます。

 ヒツジグサは、寒さには強く秋になると浮き葉は見事に紅葉し水面を彩ります。種子または根茎で越冬しますが、種子はゴマほどの大きさです。


分布等
項 目説  明
 和 名 
ヒツジグサ(別名:スイレン)
 漢字名 
羊草
 科 目 
離弁花亜綱スイレン科
 学 名 
Nymphaea tetragona
 分 布 
日本、中国大陸、台湾、シベリア、インド北部、ヨーロッパ、北アメリカなど。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
湖沼などに産する浮葉性の多年草。
繁殖・越冬
種子または根茎で越冬。
葉の形
卵状または広楕円形。切れ込みがある。幼葉はコウホネに似るやじり形。
葉の先端
円筒形。
葉の基部
葉の中央の葉柄まで深裂。
葉の縁の形(葉縁)
全縁。
茎への葉のつき方(葉序)
叢生。
 茎 
いきなり葉柄となる。
地下茎
塊根状。ひげ根を多数出す。
花のつき方(花序)
花柄の先に白色多弁花。
葉の色
濃緑色。光沢あり。



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