クロモ
Hydrilla verticillata Royle

[トチカガミ科]
 漢字で黒藻と書きます。これに似たものにコカナダモやカナダモがありますが、池や沼、湖でよく見かけます。クロモはこれらの帰化植物に圧倒されなければよいのですが。
東京の熱帯魚やさんの水槽に「本物のクロモあります」という札が張ってあるのを見かけました。

 コカナダモは、クロモよりやや小さめで葉も堅く、葉の色は緑色ですが、クロモのほうがやや黒っぽい緑色です。
葉の数も違い、クロモは5−6葉ほどが輪生しますが、コカナダモは3枚で葉はそっくり返っています。



分布等
項 目説  明
 和 名 
クロモ(別名:クルマモ)
 漢字名 
黒藻
 科 目 
単子葉植物綱トチカガミ科
 学 名 
Nitella gracilis
 分 布 
日本、朝鮮、中国大陸、台湾、マレーシア、オーストラリア、
ヨーロッパアメリカなど。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
ため池などに群生する沈水性の多年草。
繁殖・越冬
種子または殖芽で越冬。夏期の繁殖力は強い。
葉の形
線形。
葉の先端
鋭尖頭。鋸歯あり。
葉の基部
無柄。
葉の縁の形(葉縁)
細鋸歯。
茎への葉のつき方(葉序)
5−6枚輪生。各葉片は若干外側へ反り返る。
 茎 
円柱形。
地下茎
節から白い糸状の細根を多数出す。
葉の色
暗緑色。





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