スギナモ 
Hippuris vulgaris

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 スギナモは寒地性の植物ですから、日本では北海道、東北、それに南限と思われる長野地方に、 世界ではシベリア、アラスカ、グリーンランドなどにしか生育しない珍しい植物です。珍しいというか、もともと水辺のいわゆる「雑草」ですからあまり関心を持つ方がいないということなのでしょうか。日本の水草に関心を持つ方が増えれば案外あちこちでいろいろな種が見つかるかもしれません。なにせ関心のある方が少ないようです(^^)

以下にご紹介するのは、97年3月に長野県在住の加古博幸氏が地元で採取したもので「スギナモ」に間違いないと思われます。
以下に写真を載せましたので どなたかお詳しい方にご教授いただければと思います。

自生地の模様は 「ここ」をクリックして下さい。加古氏のホームページへリンクしています。




(写真1)水槽の中のスギナモ

輪生した葉が重なり合って頂端では密生している。
葉は11−12枚あり、葉の長さは端へ近づくにつれ短くなり茎の節間も狭くなる。



(写真2)スギナモの先端付近

新しい葉の出る頂端は堅くしまっている。
葉の先端は鈍頭であるがわずかに凹状になっている。
葉縁は滑らかな全縁。


(写真3)スギナモの茎の中央付近

茎の直径は約5mmで少しくびれ葉が輪生して出る。
節間は草体の中央あたりで約10mm。先端へ行くほど節間は詰まる。
また茎の根に近い節から少数の白いひげ根を水中へ出す。



(写真4)スギナモの根茎

根茎は茶色がかった白色。
写真で見るように根茎の節より多数の白根を出し、同じ節より新らしい芽(茎)を出す。


(写真5)スギナモの茎の横断面

茎をカッターナイフで切断して撮影した茎の横断面の写真である。
中心部分より3周ほどやや不規則に気孔が走っている。


お願い

スギナモをご存じの方のご意見をお待ちしています。

E-Mail : gy9y-mmi@asahi-net.or.jp


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