オオアカウキクサ
Azolla japonica






[アカウキクサ科]
 新潟と福島を結ぶ以西の池や田圃などで水面に浮いている浮遊生の多年草(シダ類)。繁殖力は強く短期間に水面を覆うこともあります。特徴的なのは、夏の盛りや冬には紅紫色となり田圃全体が紅葉しているように見えます。写真は4月に撮影したものです。寒さに強く、ほかの草が枯れても平気なのですがその割には東北以北では見られないようです。

 通年で繁殖しますが、田圃などでは害草として除草剤などで駆除され、いまではまれな水草となってきているようです。ただ、このウキクサは、窒素分が多く緑肥として利用でき、また豚などの飼料としても使われるようです。

「アゾラとその利用」(渡辺氏のホームページ)に詳しく述べられていますのでご覧下さい。

日本にはこのほかにアカウキクサがあります。(写真は中池見湿原 97.4)




分布等
項 目 説  明
 和 名 
オオアカウキクサ(別名:ヤロウ、アカオオウキクサ)
 漢字名 
大赤浮草
 科 目 
シダ植物門シダ綱アカウキクサ科
 学 名 
Azolla japonica Franch et Savat
 分 布 
日本固有種。本州(新潟以西)、四国、九州






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