ミツガシワ
Menyanthes trifoliata








[ミツガシワ科]
 寒帯から温帯にかけて分布する抽水性の多年草です。春先の早い時期(四月〜五月)に見事な花を咲かせます。葉、花ともに特徴があり一目でわかります。 葉は5月の節句に使われる柏に葉にそっくりで3枚あります。ミツガシワという名前もそのあたりから来ているようです。

地下茎の成長力は強く、どこへでも茎を伸ばしていきます。寒地生の植物ですが地表に出た地下茎は冬になると枯れます。  花は素晴らしく綺麗で5枚の白い花びらの内側に白い毛が密生します。 紫色のたくさんのつぼみをつけ花序全体が美しい姿をしています。花そのものは同じミツガシワ科のガガブタとそっくりなのですが、ミツガシワの花は一本の花茎にたくさんの花がつきますから豪華に見えます。 浅い水の中を好むようですが陸上に上がり群を作ることもあります。 
 種子や根茎で越冬しますが直径1cm位のタケに似た太い根茎での増殖が著しいようです。
写真は敦賀市中池見で撮影(97.4中旬)



分布等
 
項 目 説  明
 和 名 
ミツガシワ(別名:カドウ)
 漢字名 
三柏
 科 目 
合弁花亜綱ミツガシワ科
 学 名 
Menyanthes trifoliata L.<
 分 布 
寒地植物。北日本、中国、朝鮮、北アメリカ、ヨーロッパ、
など北半球に分布。

草の特徴
項 目
説  明
生育環境
湖沼、河川の浅水中に群生。抽水性、多年草。
繁殖・越冬
種子または根茎で越冬。
葉の形
複葉(3枚葉)
葉の先端
鋭頭。
葉の基部
長い葉柄。
葉の縁の形(葉縁)
波状鋸歯。
茎への葉のつき方(葉序)
互生。三出葉。
 茎 
葉柄の基部は広がり茎を抱くように鞘状。
地下茎
太い根茎が泥の中を横走。
花のつき方(花序)
5cm−10cmの総状花序。
葉の色
緑色、光沢あり。

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