イボクサ
Aneilemakeisak Hassk.




[ツユクサ科]
 本州以西の田圃のあぜ道などに密集して自生する一年草。種子で増えますが春先になると一気に、かつ、大量に発生します。

和名の「イボクサ」は、この草の汁を疣につけると疣が取れるそうで、そのことからきているようです。
この草にはメイボクサ、ヨバイグサ、ベッチョグサなどの別名があるそうですが、あまりよい名前がついていない気の毒な草です。
 しかし、8月から10月頃に咲く花は、ツユクサに似ていてほんのりした薄紫のなかなか品の良い花です。

写真(花)は9月中旬に撮影。
繁殖力は極めて旺盛で水田耕作では害草として嫌われています。



分布等  
項 目 説  明
 和 名 
イボクサ(別名:イボトリグサ、ヨバイグサなど)
 漢字名 
疣草
 科 目 
単子葉植物綱ツユクサ科
 学 名 
Aneilemakeisak Hassk.
 分 布 
日本、中国、朝鮮、台湾などに分布


草の特徴
項 目
説  明
生育環境
水田や池沼に群生。抽水性の多年草。
繁殖・越冬
種子で越冬。
葉の形
せまい披針形。
葉の先端
鋭頭。
葉の基部
叢生
葉の縁の形(葉縁)
全縁。
茎への葉のつき方(葉序)
互生。
 茎 
葉柄の基部は広がり茎を抱くように鞘状。
地下茎
多数のひげ根が泥底に広がる。
葉の色
緑色。



[ 日本の水草 Top ]