&イヌタヌキモ

タヌキモ[Utricularia vulgaris L.]
イヌタヌキモ[Utricularia australis f.tenuicaulis.]

 両方とも北半球全域と南半球の一部にかけて広く分布しています。
日本では、北海道と本州の湖沼、ため池、水路、池塘などに生育する多年生の浮遊植物で、冬になると枯れ冬芽だけが水底に沈んで越冬します。
(左の写真は殖芽)




タヌキモとイヌタヌキモの違い

殖芽の形態以外はタヌキモと全く同じ草体であり視認による区別は困難です。
両方とも冬になると草体は枯れ黒っぽい殖芽だけが水底に沈んで越冬します。

タヌキモとイヌタヌキモは、殖芽によって区別できます。
タヌキモの殖芽には下の写真(右)のように中軸があって鳥の羽のように分裂していますがイヌタヌキモの殖芽にはこのような中軸はありません(写真左)。
この相違は大きめな殖芽をルーペ等で見ると確認できます。


左は「イヌタヌキモの殖芽」、 右は「タヌキモの殖芽」








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