よしを’S質問箱
  - Q229.自作オーバーフローについて教えてください
  
- 【真さんからの質問】
 遅れ馳せながらアクアリウムHPコンテスト大賞受賞おめでとうございます。
 なにかとこのHPを参考にさせて頂いてます。
 
 その中でも自作の外掛け式オーバーフローに興味を持ち、
 90cm水槽で海水魚を飼い始めるに当たって自分でも作ってみたいと思いました。
 
 そこで質問なのですが、DIYのコーナーに紹介されている外掛け式ドライタワーと
 60cm濾過槽を作って使用する場合の、オーバーフローする水量と
 ポンプで揚水する水量のバランスが知りたいんです。
 
 参考までに、よしをさんの120cm水槽で実際に使用しているシステムの
 オーバーフロー部J字パイプの太さと
 揚水ポンプとして使っているエーハイムポンプの型番と流量を教えてもらえないでしょうか。
 
 また、最近ジャレコからフルドライの外部式フィルターシステムが発売されましたが、
 あの製品の性能についてはどうお考えでしょうか。
 60cm水槽程度での海水魚飼育になら使えそうですか?
 よろしくお願いします。
 
 
- A229.自作オーバーフロー水槽
  
- お考えのようにオーバーフロー水槽というのは
  
    - 揚上ポンプの能力
    
- 濾過槽の大きさ(特に底面積)
    
- オーバーフロー能力
  
 が、大きく関係してきます。
 特に3について経験してみなければなかなか状況が分からないところです。
 
 オーバーフロー水槽というのは常にポンプで濾過槽からの水を本水槽に供給し続けるのでポンプが稼働している時の水位と、ポンプが停止してしばらくしたときの水位は違っています。
 もちろんポンプが稼働している時の方が水位が高くなるわけです。
 
 専用に加工されたオーバーフロー用の水槽を使用する場合はそれほど影響はないのですが、外掛け式オーバーフローの場合は水槽の縁を超える部分の流量でその水位差が大きくなったりします。
 
 ちなにに外掛け式オーバーフローの場合は水槽ワクを越える部分のパイプ(J字パイプ)の径が太ければその水位差は小さくなります。
 
 その差が大きければ大きいほど圧力差により流量は多くなりますが、あまり水位差が大きいとポンプを止めたときに濾過槽に落ちる水の量が増えますのでヘタをすると濾過槽の方で水があふれ出てしまうという事になりかねないです。
 
 本水槽で1cm分の水位が下がると濾過槽で何cm水位が上昇するかよく計算しておく必要があります。
 
 うちの環境は
 本水槽:横幅120cm・高さ45cm・奥行き45cm
 濾過槽:横幅60cm・高さ36cm・奥行き30cm
 ですので、本水槽で1cmの水位が下がれば濾過槽の方で水位が3cm上昇します。
 ポンプ稼働時と停止時の本水槽の水位差は3cm程度ですのでそう考えると濾過槽の水位は上限から9cm程度下げておけば良いわけです。
 
 ちなみに揚上ポンプはエーハイムの1048で外掛け式オーバーフローの水槽ワクを超える部分(J字パイプ)の太さは20mmです。
 
 ジャレコの新しいフィルターについてまだ私はどういった物か知らないので、コメントできません。
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