よしを’S質問箱
分類 @@#水草#@@
Q237.底床の毒抜きについて
【志田さんからの質問】
底床の毒抜きについて、お伺いします。

現在、2本のタンクを維持しております。
一本は、60センチ水槽に1年間維持・経過した大磯で、厚さ8センチくらい(購入時12kg)です。
ヒーターは通常のヒーターを水中にいれてあります。
2本目の60センチ水槽は、ラインヒーターにセラミック砂をまず敷き、その上にアクアソイル・アマゾニア一袋をいれてあります。

濾過は、大磯がエーハイム2222、アクアソイルがフルーバル203です。
さて、アクアソイルの水槽にはトーマシーが産卵・孵化中で、また、ソイルということもあり、底床の掃除はまったくしておりません。
(ただし、エキノドルス・テネルスとパールグラスが密植状態でトーマシーの親子が80匹近くいます。)
ところが、大磯の水槽は、水草水槽ですが、密植というほどではなく、ブラックモーリーの親子が10匹とランプアイが4匹等といったところです。
先日、大磯の水槽を、底床の汚れが目立ったため、水槽のリセットをし、大磯の丸洗い、水草の植え替え等をしたら、モーリーが綿カビ病(マウスファンガス?)にかかってしまいました。さいわい、アマゾングリーンで完治しましたが、2本の水槽をくらべて、ソイルの底床にはラインヒーターがあり、少なからず、水の循環があり、底床に毒がたまりのくいのではないか?、また、大磯の底床はラインヒーターがないため、水の循環がないため、アンモニア等の毒がたまり、それをいじったため、病気になったのではないかと、想像しております。

こういった、水草水槽の底床の毒抜きは、どのようにかんがえたらよろしいでしょうか。
密植状態にして、水草にどんどん底床の毒素をすわせる方法がベターでしょうか?
このままだと、底床の汚れ→リセット→ウイルスの撒き散らし→病気の発生・・・といった、サイクルをどうもくりかえしそうです。
よろしく、ご教授ねがいます。

A237.水草水槽と底床掃除
まず、底床掃除と魚が病気になった件ですが、これはもしかしたら直接的な関連性は無かったか、又は底床掃除の仕方が正しくなかったかのどちらかではないかと想像できます。
なぜならアピストグラムマなどの一部の特殊な魚種を除けば、普通に底床掃除をしていてそれが病気につながるという事はあまり無いからです。

底床掃除をする場合はホースで水を吸い出しながら底床の汚れを吸い出すような方法で行います。
この作業を行う場合にはプロホースというのを使えば筒状になったホースの先端部分で砂を巻き上げるような形でたまった泥状のゴミを吸い出せます。

この製品でなくても先端が広くなった筒なら同じようなことが出来ます。
次のような自作底床掃除ホースというのも良いです(機会が有ればDIYのページにしようかな・・)
  1. ペットボトルを注ぎ口のついている方と底の方の2つに分かれるように半分にカットする。
  2. 注ぎ口をホースに差し込む。
  3. ホースが抜けないように針金で固定する
  4. ペットボトルを装着したホースを水槽に入れ反対側を口ですって呼び水する。
あとは水がどんどん抜けますのでホースを押さえて流れる水の強さを加減しながらジョウゴの形になったペットボトルを底床に差し込み汚れを吸い出せば良いです。
こういった方法をとらず飼育している水の中に魚が入ったまま底床を手でかき混ぜるというような底床掃除の仕方をした場合魚にとってあまり良いことではありません。

また水槽のセットの状況にもよりますが、底面濾過などでなくても場合によっては意図せず底床で有る程度の濾過が行われている場合もあります。
そういった環境では底床掃除がすなわち濾過の不安定につながる場合もあるので正しい底床掃除の仕方をしていても掃除後水槽の状況が悪くなるようなら注意が必要です。

ADAではグロッソやヘアグラスを密植しそれらに底床に貯まる有機物を分解吸収してもらいなるべく底床はいじらないという理論を提唱していますが、私の個人的な意見では水草は全ての汚れの元になる物を吸収して取り除いてくれるわけではなく水草は水草の好きな物しか吸収しないので、すなわち底床には水草の食べ残しが残る、それが底床の汚れにつながると思います。

ということで、水草水槽の底床はエキノやクリプトといった物をメインにした水槽でない限り定期的にプロホースなどを使って掃除するのが良いと思います。

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