よしを’S質問箱
分類 @@#器具#@@
Q447.水質検査について他
【コブさんからの質問】
よしを様はじめまして
コブと申します
水草水槽を始めて二年程経つのですが一度も成功した事がなく困り果てていた所、「よしをのホームページ」を拝見させて頂き『目から鱗』状態です!
恥ずかしながら私も色水やらバクテリアを多用していたいいお客さん(鴨?)の一人でした(いまも??)
"テロリスト"や"技術集"は本当に進むべき方向を指南してくれケミカルジャンキーな私の水槽を救ってくれたまさに救世主です!!!
(一寸大袈裟?でも本当にそう思ってます!!)
テロリストのアクアリウム課外授業や水草水槽技術集の濾過話、植物活力素 、藍藻対策木酢液など、いやHPのすべての内容が目の覚める思いと言うか、とにかく感謝です!!
自分なりによしを様のHPを教科書としてやっていけそうな気がしています
昨日(8/16)w600×d310×h450の水槽を再セットアップしました
今度こそ上手く行けばよのですが・・・・
基礎技術&理論の底床物語「吸うか、吹くか、暖めるか」を読んでいなければまた「底面フィルター」を設置して肥料を使えず好きな草も植えられない状態におちいったりとやってはいけない事を回避する事が出来そうです
前置きが長くなりました、質問なのですが、
水質検査ですが使用する道具はtetra社のテトラテストキットで良いのでしょうか?
(実はテトラテスト亜硝酸試薬NO2とPHトロピカル(5.0〜10.0)試薬は購入してしまったんです、はやまったかな?アンモニアはお財布の関係上買えなかったんで後日購入予定です)
と言うのが、水草水槽技術集の濾過装置の掃除のタイミングと方法の中に「亜硝酸濃度が0.25mgを超えるような生き物に影響が有りそうな場合のみ、それを解消するための最低限の換水を行います」とあるのですがテトラテストキットの亜硝酸試薬NO2は最低が0.3mg/l
10分の1までしか測れないのです
また、「水草水槽を目指すならKHとGHを測定することをお勧めします。」とありますが、炭酸塩硬度と総硬度を測る事にとって何が解り、その結果どう対処したらいいでしょうか?
よしを様は何を使っていらっしゃいますか?(銘柄などよければ教えてください)
あと、検査のコツや注意などあれば教えて下さい
他のほうですが水合わせの方法や手順を教えて欲しいんです
あまりにも基本的なことなのかWebで探したんですが見当たらなくって・・・
「よしをのホームページ」内のどこかで、ちゃんと水合わせをすれば
お店(ショップ)の水は入らない・・・的な事の記述が有ったように思うのですが
(違っていたらすいません!)私の知っている方法(まず、ビニール袋を浮かべて温度を合わせ、その袋に序ヶに水槽の水を混ぜて行き、最終的には袋の中身を水槽へ入れる)だと混ざってしまうのです
あと、猫を13匹飼っておりましてその毛が少々水槽に入ってしまうのですが雑菌なども含めて異物の混入についてはかなり気を使うべきなのでしょうか

お忙しいところ珍妙な質問では有りますが
勉強不足で解らない事だらけで困っております
何卒ご指南の程よろしくお願い致します
A447.水質検査他
フィルター掃除後の亜硝酸濃度チェックについては、”試薬により亜硝酸濃度が検出されたら”という程度に受け取って頂いて結構です。
通常濾過が出来上がった水槽というのは亜硝酸濃度が”ゼロ”とか”検出できない”とか比色表で”××以下”と表示される所にあるはずですが、それがフィルターの掃除などで濾過バランスが崩れ亜硝酸濃度が検出できるようになってしまった場合という意味で記述しております。
従ってお使いの検査薬で最小の値が0.3であるならばその値になった場合と考えて良いです。

KHとGHについては、まず自分の水槽(または自分の家の水道水)の硬度を把握することが大切です。
多くの水草はGH・KHともに低い方が育てやすい物がほとんどです。
理想的にはどちらも4以下が望ましいです、2以下ならまず硬度的には何ら問題になることはないでしょう。
KHはpHの変動のし易さに繋がりますので、CO2を添加することによってどのぐらいpHが下がるかと言うことを考える目安になります。

ただGH・KHともにもし値が高かったとしてもなかなか下げることが出来ない水質の一つですので、多くの場合は測定して数値を把握することで終わってしまうのですが、もし値が10を越えるような場合は何らかの対策を考えた方が良いでしょう。

ちなみに硬度の低い水を軟水、高い水を硬水と呼びますが、アクアリストの中には硬度8程度を硬水と呼んでしまう人も居るようですが、アクアリウムの世界は別として飲み水としての軟水と硬水の分岐点は10〜15程度であるために、軟水と硬水の分類としては8程度でもれっきとした軟水ですので呼び方には注意した方が良いです。
上水道の硬度が20程度にもなるようなヨーロッパに住む友人に「うちの水槽水は硬水なので水草がなかなか育ちにくいんだよね」と言ってしまうときっとバカにされると思います。
(そもそもそんな友人が居る人は少ないでしょうが・・)

試薬の選び方のポイントはとにかく新鮮な物を購入することです。
試薬にも有効期限がありますし、保存状態が悪いと変質して正確な測定が出来なくなります。
そういった意味ではADAの販売している試薬は少量使い切りタイプなので、正確な測定という意味ではかなり望ましい商品ですが、値段が高いのが辛いところです。
O2やCO2の測定というのは元々非常に難しく、アクアリウム用で販売されているそれらの測定薬は何らかの方法で近似値を導き出していると思われますが、なかなか正確に測定することが出来ないようなので、特に必要な機会がない限りは購入しなくても良いと思います。

ADAの製品にせよそれ以外のメーカーの物にせよとりあえず新鮮で保存状態の良い物を購入するのが一番のポイントです。
寂れたショップで何年前に仕入れたか分からないパッケージが日に焼けたような商品は購入しない方が良いです。

水あわせは諸説色々有るのですが、私は最近ではショップの水を水槽に入れないようにやることを勧めております。
結局最後に水ごと魚を水槽にだ〜っと入れてしまうか魚だけを網ですくって入れるかの違いだと思いますが、ショップの水は魚病薬を入れた後で薬の成分が残っているような事も予想できますし、それ以前に病原菌など良くない細菌の持ち込みをしてしまう場合も有ります。
水槽立ち上げ初期で何でも良いからバクテリアを少しでも持ち込みたいようば場合を除いて、ショップの水は入れない方が賢明でしょう。

今の季節ならショップから戻ったらショップの水とともに魚をバケツに移し、エアレーションをしながら水槽の下に置いて、エアホース程度の細い管でサイフォンの原理を利用して水槽の水をぽたぽた垂らしながらバケツにゆっくりと入れていき、バケツが一杯になったら一旦バケツの水を半分ほど捨てて、もう一度水槽の水をぽたぽた入れて一杯になる頃にバケツから魚をすくって水槽に移すというやり方でよいでしょう。
点滴用の調節つまみとかエアポンプ用のコックなどを使ってバケツに入る水の量を調節できるようにしておけば良いでしょう。
目を離したスキにバケツから水が溢れ帰らないように注意して下さい。

ネコの毛などは特に気にすることはないと思います。

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