Ｑ６５２．野生のグッピーについて。

【ボー君さんからの質問】
野生のグッピーが、欲しいのですが、何処に行けば手に、入るのでしょうか？
「温泉街」に、いるとよく聞きますが、どこら辺の温泉街なんでしょう？

Ａ６５２．野生のグッピー？

アクアリウムの世界ではアクアリウムで販売する目的で養殖されたものではなく、元々自生している所で、捕獲や採取されてきたものを特別にワイルド物と呼びます。
ワイルド物は魚ならその魚に最も適した環境で、あらゆる餌を食べて育っているため、ワイルド物にしかない独特の外見をしていたりして、養殖物とは違った特別な扱いを受けます。

しかし、残念ながらアクアリウムで取り扱う生体は”熱帯魚”と呼ばれるだけあって、日本で自生している種類はほとんどのありません。

今回のご質問の内容から推測すると、こういったワイルド物を求めているわけではなく、「なんでも良いからグッピーを網ですくえるか？」というご質問内容だと思います。

これは我々にとっては非常に好ましくない状況なのですが、野生化したグッピーは実際に色々なところに居ます。
アクアリウムを楽しもうと魚を買った飼育者が大きく成りすぎたとか繁殖して増えすぎたとか、そもそも飼育自体をやめたくなったという理由から、犬猫を捨てるのと同じように、池や川などへ魚を捨ててしまったためにこのような状況が各地で起こっています。

集合住宅が密集している所に隣接している池や用水路ではよく有ることのようです。
多くの場合は冬の温度低下によって死んでしまうようですが、何らかの原因で水温が冬でもあまり下がらない場所や、捨てられた魚が寒さに強い種類だった場合にはその場所で生き続けて繁殖までしてしまうことが有るようです。

これは非常に良くないことです。
犬やネコの場合と同じく、飼い主の都合で捨ててしまうと言う行為自体最低の事である上に、元々日本に存在しなかった魚を放流して生きながらえてしまうと、その水域の生態系が変わって、日本古来の魚種が居なくなってしまったり、混血になってしまったりする事も大変な問題です。

飼い主の都合で魚を捨ててしまうことは決してやってはいけないことですが、そうやって捨てられた魚を捕まえる事は、法律や条令で規制されている場所でなければやってもかまわないとは思いますが、グッピーのような魚の場合混血になってしまってけして美しい体色をしたような物は居ないと思いますよ。

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