よしを’S質問箱
分類 @@#器具#@@
Q801.長い閉鎖空間の濾過装置の利点、問題点について教えて下さい。
【たいきさんからの質問】
何度か質問させていただいています、たいきです。
また質問したいことができたので、よろしくお願いします。

背景は、120×60×45で、水草水槽、テトラ系が約150匹ほど、元気に暮らしています。特に、問題はいまのところないのですが・・・。

HPをみているうちに、自作というものにチャレンジしてみました。
自作の濾過槽(濾過パイプ?)を作ってみました。
75mmの塩ビパイプと、90度に曲がったコーナーを組み合わせて、Uの字の様に専用のボンドで接着しました。

左右のパイプの長さを10cmくらい差をつけて、高い方から、水ポンプ(Rio)でホースを通じて給水させ、低い方から自然に排水して水槽内にこぼれるような仕組みです。
(CO2は飛んでしまいますけどね。そんなに水草重視水槽ではないので。)

左右の直線パイプの長さは、150cmと140cmくらいで、全長にして約3m。容積にすると、約15Lくらいです。

現在は、ボンドに含まれる有機溶剤が全て取れるように、最下部をバケツに水を入れて沈めて、中にも水を入れて、待ってる段階です。
まず、この作業はどれくらいの時間が必要なんでしょうか??

もちろん、補強に関しては、自己責任の元、両パイプが開かない様に、金属でパイプ外部から補強しています。

なんせ、長いものですから、目詰まりしないように、濾材は、リング状のパワーハウスのLサイズ程度の大きさの濾材を選択し、パイプ内部に積め込む予定です。

このような濾過創血は、「水流の後半で、酸素が不足しがちになり、濾過バクテリアが生息しにくく、後半の濾材が無意味になってしまう可能性があり、最下部にエアーストーンを入れて、エアレーションすると良い。」
というアドバイスを聞いたことがあります。

しかし!濾過話によると、もしかしたら、このアドバイスは、嫌気性濾過をあまり知らない人の意見であって、逆にエアレーションをしなければ、後半は嫌気性の濾過になってくれるのではないだろうか??
その為には流量をどれくらいに設定すればいいのだろうか??
などと、いろいろ考えてしまいます。

このような閉鎖空間の濾過装置の場合、機能的にどのような問題点、利点があるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

A801.長い濾過経路
長い濾過経路の後半で酸素欠乏になるのはお考えの通りです。
それについてはケースバイケースで海水水槽のように出来る限り硝化を促進したいような環境ではお聞きになったように濾材の底部にエアストンを仕込むという事もよくされます。
逆に脱窒を狙うのなら後半の酸素欠乏は大歓迎で、そういった所を狙った濾過装置で最近話題に上ることも多いのがtottoのパーフェクトフィルターです。

まあ、一般的な淡水水槽ならそれほど強力な硝化は必要ないはずですので、そのぐらいの装置なら後半の脱窒を積極的に考えた方がより理想的だと思います。

ただ、嫌気性濾過についてはなかなか思い通りに行かないことも多いですし、理想的な嫌気状態を作成するのは難しいようです、最低部か戻り部分の途中あたりにデニボール1を1個程度仕込んでみると上手く行くかもしれません。

中に入れる濾材にもよると思いますが、あまりに長大な濾過装置はpHが思わぬ方向に傾くというケースも有るようですので、仕込む濾材は今まで使っていた物や他の水槽で使っていた物など、素性や機能が分かっている物をなるべく多く使った方が良いと思います。
水道配管用の専用接着剤を使用して塩ビパイプを接続した場合は接着剤の成分の溶け出しはそれほど気にする必要はないと思います。
それほど長い間接着剤の影響があるようなら、水道工事の後は何日も水が使えなくなってしまいますので、そういったことがないように出来ています。

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