よしを’S質問箱
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Q838.底面フィルターについて
【TOMさんからの質問】
いつも忙しいところ、質問にお答えいただきありがとうございます。
さて、底面フィルター(大磯使用)の場合、それ以外のフィルター使用時に比べて、やはり底砂の掃除は頻繁に行った方が良いのでしょうか?
例えば、週1回水換えのたびに行う方がよいのかとかんがえているのですが、以前熱帯魚雑誌で底砂を頻繁に掃除すると、せっかく定着しているバクテリアに悪影響があるような記事があったのですが、そうなのでしょうか?
熱帯魚ではなくて日本淡水魚のいる水槽で使用しているのですが、ヨシノボリ等、底魚だけがポックリと5匹死なせてしまい、底砂の汚れかと思っております。
(それでも2週毎に底砂掃除はしていたのですが、熱帯魚水槽でも底面フィルターを使用しているのでこれ以上被害を広めたくないので心配です。よろしくお願いします。

A838.底面フィルターの掃除
まずはフィルターの掃除に関してです。
フィルターの掃除は上部濾過・外部濾過・底面濾過など濾過の種類にかかわらず、濾材をあまり綺麗に洗浄しすぎると、そこに繁殖しているバクテリアまで洗い流すこととなるので、洗浄する場合も必要最低限のレベルに止めてあまりやりすぎないようにするというのが基本的なやり方です。

底面濾過の場合も濾材である底床を水槽から取り出し、バケツでごしごし洗ってしまうような掃除を行うと、同様にそこに繁殖している濾過バクテリアが激減してしまいますので、それ以降はしばらく濾過が満足に機能しなくなる可能性があります。
しかし、プロホースなどを使って換水の時に底床を少し掃除するぐらいなら濾過バクテリアに大きな影響があるほどのことは起こらないと思います。

掃除をすることによって濾過バクテリアにダメージを与えたかどうかは亜硝酸濃度を測定することである程度の目安がつくと思います。
底床掃除で濾過に悪影響があるかどうか心配なときは掃除後数日間亜硝酸濃度を測定すれば良いでしょう。

話は濾過とは関係のない話題となりますが、底床の掃除というのは実施する事のリスクは何も濾過のことに関してのみではありません。
底床には色々な有用バクテリアの他に細菌や毒性のある物が色々と蓄積されているため、一般的に行われる砂利や魚を水槽に入れたままの軽い掃除を行った場合、細菌などが水槽水に蔓延するため特定の細菌類で病気になることの多いアピストやグッピーなどでは底床掃除を行うことに非常にナーバスになる管理者も多いようです。
もちろん底床掃除による細菌性の病気は濾過方式が底面だろうと外部だろうと同じ事だと思います。

ということで、今回トラブルがあった原因が底床に汚れが貯まりすぎた、すなわち底床の掃除が不足したのか、それともそれほど掃除が必要でないにも関わらず、底床を掃除しすぎてしまったので濾過機能が不安定になり魚に影響したのか、はたまた濾過に影響はなくとも頻繁に底床掃除をすることによって魚が細菌にさらされる機会が多くなり、その結果細菌性の病気にかかってしまったのかは全く不明です。
しかし、”掃除し過ぎ”、”掃除し無さ過ぎ”どちらに傾いても病気や不調の原因であるということは認識してください。

結局の所は必要なときに必要なだけ掃除をするという事以外答えはないようですが、底床の汚れ具合というのは魚の数や餌の量だけではなく、水草などの量や種類、最終的には底床の質や粒の大きさにまで左右される事柄だと思いますので、一概に何週間に1回ぐらいが目安と言うことはまったく出来ません。

過ぎたるは及ばざるが如し。
ただそれだけです。

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