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Q847.直射日光とガラスの苔について
【匿名希望さんからの質問】
水槽の設置場所について困っています。
直射日光は苔の発生に影響するといわれますが、蛍光灯と違って何が苔の発生に影響するのでしょうか?
実は私の部屋はどの位置に水槽を設置しても日光があたってしまうのです。
もちろん普段あまり使用しない北側の部屋に設置すれば解決するのでしょうが、せっかくの水槽ですからやはり人の集まるリビングに設置したいものです。
夏場はそれほどではなかったのですが、秋口になり日が傾いてくるとなおさらです。

そこで、もし日光に含まれる赤外線等が影響するのなら、車のサイドガラス等に赤外線や、紫外線をカットする目的で貼る、透明のフィルムを水槽に貼る事で、対処できないものでしょうか?

何分完璧に仕上がった水槽ではありませんので、苔の原因はいろいろあるとは思いますが、
水換えをしてみようとか、点灯時間を減らそうとか、オトシンを大量投入しようとかいろいろ
考えても、休日に直射日光ががんがんにあたっている水槽を見る度に「ここから対策しないと」
と困っています。
ぜひいいアドバイスを下さい。

A847.日光と水槽
太陽光線の力というのは非常に絶大です。
水草マニアの多くはベランダなどに水槽を置き、ストックしておく水草や状態の悪くなった水草をベランダ水槽に移して、日光をあてて育て状態を良くしてから室内の水槽に戻すという方法を採っている人も多いようです。

そういった環境では室内だとどうしたって上手く育たないような草がガンガン生長したりする事も珍しくないようです。
しかし、その力は絶大すぎるのでほとんどの場合苔が非常に良く発生します。
水草マニアのベランダ水槽では苔については観賞用の水槽ではありませんので、水草が苔でやられない程度の苔は無視して草の生長の方を優先すれば良いので苔は問題になりませんが、やはり室内の水槽に日光をあてて(またはあたる状態で)維持するのは何かと難しいと思います。

太陽光の力は絶大すぎますので、太陽光で水槽を維持したり、太陽光のあたる状態で水槽を維持するというのは、軽自動車の車体にF1のエンジンを搭載するようなもので、上手くバランスを取りながら維持していくのが難しくなるからです。

一部光ファイバーを使用して太陽光線を取り込むような装置を使用して海水水槽を維持されているようなマニアもおりますが、基本的にはそのような装置で取り込む場合は、本来の太陽光線の数%から数十%の力を取り込んでいるだけなので、太陽光のほとんどのパワーを水槽に受けているわけではありません。

基本的には日光が当たらない場所に水槽を置き、水槽背面や側面に窓が有る場合は、可能なら雨戸を閉め切ったりそれが不可能なら光の当たる方向のガラス面に板や紙を貼り付けるなどして日光が入り込まないようにするのが一般的です。

完全に鑑賞する方向でない場合は光を遮る板や紙を貼ればいいです、温度変化を防ぐためにも薄い硬質発泡スチロールの板などを張ればなお良いでしょう。
鑑賞する方向から光が入る場合はどうしようもありません。
紫外線や赤外線をカットする透明なフィルムなら張り付けることで効果が有りそうですが、試したことがないので分かりません。
ただそれで、苔の発生が減少できたとしても横や斜めから光が入ると水草が変な方向を向いて育つので、そういった意味からもあまり良くないと思います。

あえて太陽光線育成にチャレンジしてみるというのなら良いかもしれませんが、そうでない場合はどうにかして太陽光があたらないようにするのが一番良いと思います。

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