条虫寄生症

 サナダムシなどと呼ばれているようですが、鯉の場合はボスリオケファラスと言う条虫の一種が腸に寄生するものです。

原因・特徴

 この条虫は魚に対しての病害はあまり認められていないようで、成長の低下や死亡することはないです。ただ出てきたり、食用の鯉から見つかった場合は不快に感じますから駆除をしてください。条虫の大きさは魚種により異なると思いますが、大きいもので幅4ミリ長さ20センチで、魚一匹から数十から100匹以上居ることがあるようです。ですから成虫が糞などと出てきて確認された場合は相当数が居ると思って差し支えないです。
 寄生場所は腸で条虫の産卵は魚の腸管に卵を産み付け、卵は腸管から糞と共に出てきてから2〜3日で孵化します。孵化したものがミジンコ(はこれを食べる)や餌と共に魚に捕食され腸管で成虫になります。
 特徴としてはこの条虫の卵は乾燥や冷凍には弱く死にます。野池や水槽では乾燥してやることで対処すれば予防となります。

症状

 鯉の場合で10センチ前後の幼魚の場合では少し腹部が膨れていることぐらいで、見た目ではわかりません。成魚では全く解りません肛門からのぞくか、腹を切ったときぐらいにしか見えないと思います。

対策と予防

 治療は口径投与になり、餌に虫下し(ビチン散等)を混ぜて与えます。これは食欲を増すために1〜3日ほど絶食させてから与えると良いでしょう また、冬場の鯉や金魚では餌を食べませんから駆虫は暖かくなってからで良いす。駆虫をするときは薬の入った餌を2〜3日連続して与えて下さい。
 予防としては、ミジンコが媒介するのでトリクロルホンの入った観賞魚薬で駆除しておきます。春先に定期散布を行うのが他の雑菌を死滅させるのにも良いのでお勧めします。

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