ウオジラミ寄生症

原因と特徴

 とうきゃく類に属するウオジラミ(チョウ)が寄生することを言い、雄(3.6ミリ)は雌(5.8ミリ)よりもやや小さくて卵形で円盤型をしており、色は半透明ですが淡い青系に見える物もあります。足がありまして魚の体表を横に走行して移動したり、水中をフワフワ浮遊します。卵は殻が厚くゼラチン質のようでくっつき易く水中の固形物や水草の表面に産卵するようです。

 一匹で約100個の産卵があり2〜3日後に孵化し0.7〜1ミリぐらいですから水槽で見えることもあります。幼虫時期は水温にもよりますが15〜30日で水温が高いほど成長が早いです。この虫は体表に寄生してからでも体表を簡単に場所移動をします。手で刺激しますとノソノソ動き出します。

症状

 寄生されたところが少し赤くなり腫れ、魚の体力が低下し動きが鈍くなってくる等で、これも魚は水槽内で固形物に体表を擦りつける動作が見られますが、直ぐに魚が死ぬようなことはありませんが、ウオジラミには病原体の媒介があります。
それは腹水病であると言われています。

対策・治療

 有機リン系の殺虫剤(トリクロルホン)で比較的簡単に駆除できます。だいたい薬の散布後12時間ぐらいで全滅させることができます。ウオジラミは魚の体表に穴を開けますから二次感染の可能性があります。二次感染でエピスチリス症(ツリガネ虫病)等に成るケースは厄介ですから傷口の消毒の意味で魚を細菌性の病気に効く薬等で薬浴することをお勧めします。

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