エピスチリス症

ツリガネムシ病とも言う

原因

 原生動物の繊毛虫であるエピスチリスが寄生することにより起こる病気です。
白点病等で体表に傷や小さな穴が開いたときに寄生を受けやすくなり、伝染性もあります。比較的高い水温で発生していますが、水槽飼育では少ないかも知れません

症状

 稚魚にも成魚にもなります。初期症状は白斑が生じ、その部分が少し赤くなる場合もあります。鱗の表面に白いパンくずをつけたように見え、綿状のカビがフワフワしているようにも見えますが、水中から魚体を出しますと前途のように見えたものは認められず、鱗が変色したように見えます。

部分的に寄生しているばかりではなく、増えて集団を作っているケースもあります。水中の中では白雲のように見えたり薄い茶色の毛布を付けた感じにも見えますから注目すべきポイントは、鱗の表面をよく観察して鱗の表面から派生していることを確認して下さい。鱗の隙間からの場合は他の病気になります。
 この病気はテキスト表現ですと他の「水カビ病」「キドネラ症」等と間違える方もあるかも知れませんので、写真を見ておかれることをお奨めします。

対策

 鯉の場合はマラカイトグリーンを1トン当たり0.3gの溶液を作り薬浴しますが、一回では効果は出にくいので一週間おきに症状を見ながら3回以上行ったほうが良いです。それぐらいひつこい寄生虫です。
 マラカイトは水温が25度以上での薬浴は魚に対して影響度がありますから注意して行って下さい。治すには根気がいります。治っても鱗が正常にならない場合もあります。
 二次感染もありますから治りかけている鱗の部分を薬浴後に抗菌剤を塗るなどしておくとよいでょう。また、病後の鱗は色素がある部分では状況により鱗を抜いた方が良い時もあります。とにかくこの病気になっている魚の導入は避けて下さい。
 

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