薬品の特徴

観賞魚に使用される薬品の特徴を知りうる範囲で書いておきます。
薬品によりましては熱帯魚の使用は避けるように明記されているものがありますからご使用につきましては各薬品の用法・用量を守り、使用上の注意を良く読んで、ご自身の判断で使って下さい。
また、薬品の特徴を記していないもがありますが、成分からある程度推測できるものもありますので列記しています。

主な特徴

ニトロフラン系製剤
ニトロフラン系製剤は一般にフラン剤と言われるもので、水草には適さないので水草水槽への散布は避けた方が良いでしょう(水草を取り除けばいいです。)
薬効では、細菌性の病気には効果が高いとされています。グラム陰性菌に効く薬品成分には以下のものがあります。
ニトロフラゾン、ニフルスチレン酸ナトリウム、フラゾリドン、ジフラゾン
サルファ剤
サルファ剤も細菌性の病気に対して効果的です。グラム陽性菌に対して殺菌させますから濾過バクテリアも死んでしまいますが、病原菌も死にます。
色々な薬品に広く使われている薬剤です。どんなものがあるかといいますとスルファメラジンナトリウム、スルファジメトキシンナトリウム等です。
オキソリン酸
オキソリン酸はグラム陰性の細菌だけを死滅させることが解っています。
ですからグラム陽性菌である濾過バクテリアは殺さないので安心できます。
水草に対しては全てではないまでも安心して使用できる数少ない薬です。
アクリノール
アクリノールは色素殺菌剤として広く使用されているもので毒性が少ない薬剤で人間にも使用されています。この薬剤は他の薬剤と良く合い増強する役目もある外傷に効きます。

使用上の注意

  1. 古代魚やナマズ等は一般の魚より薬に対して感受性が高く副作用が出やすくなるようです。日本動物薬品では、アロワナや古代魚の病気では「グリーンFリキッ ド」「グリーンFゴールド」の規定量の半分で治療できる場合があるとしています。
  2. 薬品の使用では水槽や濾過槽内にゼオライト、活性炭がある場合には必ず取り除いて使用した方が良いです。薬効が低下してしまいます。
  3. 動物用医薬品には治療を目的にするものと治療を目的としない医薬品があり、以下は治療を目的としないもので、ビタミン、ミネラル、アミノサン、殺菌消毒剤、防虫剤、殺虫剤等があります。

抗生物質の知識として数例を記して見ますが、使えと言う意味ではないので誤解のないように願います。

抗生物質 何から生産しているか? 効果を発揮する細菌
ペニシリン 青カビ グラム陽性菌
セファロスポリン カビ グラム陽性及びグラム陰性菌
グラミシジン 細菌 グラム陽性菌
ポリミキシンB  細菌 グラム陽性菌
ストレプトマイシン 放線菌 グラム陽性菌及びグラム陰性菌
テトラサイクリン 放線菌 グラム陽性及び陰性とリケッチア

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