水草別育成の方法
アヌビアス・ナナ

アヌビアス・ナナ
学名 Anubias barteri var.nana

西アフリカ原産の草で葉長は3〜6cm
弱酸性〜弱アルカリ性

水草コレクターと言えばクリプトコリネと思われがちだが、じつはアヌビアスの仲間もそれだけを集めるコレクターが居るぐらい仲間が多く珍種も多い草であるが、その中でももっとも手に入りやすいのがアヌビアス・ナナである。

水草を3種類以上置いているショップならナナが有るはずと言うほどポピュラーな草である。

ほとんどの場合ポットに入った形で売られており1ポット300〜700円程度である、まれに流木に活着させた物を数千円で売っている事もある。

ほとんどのショップで手に入る事から考えても水草入門種と考えて良い。
丈夫さで言えばどんな草よりも丈夫だと称されるほどであり後述の替え歌にもなるぐらいであるが、その代償として成長がかなり遅い。
従って入門種でありながら苔をいかにして防ぐかが育成のポイントとなるため、初心者は必ずと言って良いほど苔にみまわれてゴミ箱行きになる確率の多い草である。

地下茎のような茎が横に伸び上に向かって葉が、下に向かって根が出る。
その地下茎のような物が適当に伸びたところでその茎をカットして分割すれば増やすことが出来る。

底床に植えても良いし園芸用の針金で流木に付けておけば流木に活着する事も出来る。
活着の速度はやはり、かなり遅いので木綿糸で結ぶ程度では活着するまでに糸が解けてしまうので、園芸用の針金か輪ゴムを用いると良い。

成長は遅いものの以外と根張りは強烈で気が付くと流木を貫いて底床に根を下ろしていたりする。
長期間維持すると以外と葉が大きくなってくる。
葉の数を減らして地下茎のような部分を裸にしたり、根をカットしていじめると葉が小型になる。
逆に底床に植え込むと葉が大きくなる傾向にある。

気が向いたように突然ツクシの先端のような花を咲かせる。
花を咲かせるためにはなんの特別な対処も必要ないので、運さえ有れば初心者でもその花を見ることが出来るかも・・
花は水中で開花するが受粉したり種を作ったりはしないようである。
花が咲いてしばらく楽しんだら花芽を切り取ってしまえば良い。

光量が多すぎると葉が黄色くなったり穴が空いたりする。
硬度も中硬度程度が良く、あまり低いと成長が阻害される。

この草のもっとも注意しなければいけないのが苔である。
成長があまりにも遅いので苔にとりつかれて葉が光合成出来なくなる事が多い。
光はそれほど必要ないので出来るならば日陰に植えた方が苔が付かなくて良い。

苔が付いてどうしようもなくなった場合には水槽から取り出し、食用の酢又は木酢液を水で3倍程度に薄めた物を苔の付いた葉の表面に筆のような物で塗り、すぐに流水で洗い流した後に水槽に戻せば翌日には葉の表面の苔が茶色く枯れてなくなる。

最後にこの草にまつわる替え歌を一つご披露する。
この歌は私が水草の色々な情報を得ているNiftyserveというパソコン通信のFMIZUBEというフォーラムで語り継がれている歌である。

「○○じゃないのよ涙は」

私は溶けたことがない
明かりの暗い水槽で〜
葉を切られても、根を切られても
急に植え替えられても怖くなかった〜

横のクリプトが・・溶けるのを・・・不思議な気持ちで見てたけど
私溶け・たり・するのは〜
違うと感じてた〜

私溶け・たり・するのは〜
違うと感じてたぁ〜

飾りじゃないのよナナは・ハハ〜
草だと言ってるじゃないのホッホ〜

ビニールじゃないのよナナはハハ〜
溶けないだけなら良いけど、ちょっと悲しすぎるのよ苔はぁ〜

ラララララララララララハッハ〜


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