コウホネ
Nupher japonicum


滋賀県 八日市市・布施溜


富山県氷見市  ベニコウホネ  ネムロコウホネ


[スイレン科コウホネ属]
 日本原産だそうで溜池などで見事な群生をつくっています。 夏のシーズンになりますと水面いたるところに黄色の花を咲かせて見事です。 水中葉、気中葉、浮き葉のそれぞれは全く異なっています。

 春、5ー6月ごろに根茎から水中葉と浮葉を出し,やがて気中葉を出します。 水中葉は楕円形、淡い黄緑色で柔らかく葉縁は波状に脈打っています。 浮き葉は円形で水蓮の浮き葉に似ていますし気中葉は里芋の葉に似ています。 ほかにオグラコウホネ、ネムロコウホネなどがあり、小型種にはヒメコウホネ、さらに園芸種のベニコウホネがあります。
 花は浮き葉が展開し始めたら咲き始めます。 抽水性または浮葉性の植物ですから大きめの水鉢に入れて十分鑑賞に耐えます。
(写真右は水槽のベニコウホネ)




分布等
項 目説  明
 和 名 
コウホネ(別名:カワホネ、カワ、カワト、カワバスなど)
 漢字名 
川骨、河骨など(根背が人の背骨に似ることに由来)
 科 目 
離弁花亜綱スイレン科
 学 名 
Nupher japonicum
 分 布 
日本、朝鮮、サハリン。



草の特徴
項 目
説  明
生育環境
日本原産の抽水性の多年草
繁殖・越冬
種子または根茎で越冬
葉の形
水中葉、浮き葉、気中葉で異なる。
それぞれの葉は根から直接生ずる。
気中葉は長楕円形。
以下の各項は気中葉について記述。
葉の先端
鈍頭
葉の基部
やじり形
葉の縁の形(葉縁)
全縁
茎への葉のつき方(葉序)
根から直接芽が出る。
葉と茎の間の柄(葉柄)
円柱状中実
地下茎
根茎は泥の中を横走
花のつき方(花序)
お椀状の黄色
葉の色
濃緑色・艶あり






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