マルバオモダカ
Caldesia reniformis



 愛知県瀬戸市の自生地 Photo by Mr.Kunihiko Kagawa

[オモダカ科]
 池や沼、ため池などの浅いところに群生する抽水性の多年草で種子または殖芽で越冬します。種子の発芽率は水温がかなり高ければ良好です。オモダカ科では珍しく浮き葉を持ち、 葉は腎臓形ではっきりした葉脈が見られます。漢字名は丸葉面高。

花後に小さな実をたくさん付けそれとは別に鞘に入った殖芽も多数つきます。
写真右下は殖芽から目覚めたマルバオモダカです。(97.4.13)
ほかにオモダカサジオモダカヘラオモダカを収録しました。写真左は、96年10月に瀬戸の自生地を実地に観察された奈良の香川氏が撮影したものです。




分布等

項 目 説  明
 和 名 
マルバオモダカ(別名:)
 漢字名 
丸葉面高
 科 目 
単子葉植物綱オモダカ科
 学 名 
Caldesia reniformis
 分 布 
日本、中国大陸、インド、オーストラリア、マダガスカルなど
 その他 
仲間に、ウキマルバオモダカ、ヒメマルバオモダカがある。




草の特徴
項 目
説  明
生育環境
池沼や水田などの群生する抽水性の多年草。
丸い浮き葉がある。
繁殖・越冬
種子または殖芽で越冬。
葉の形
卵形。
葉の先端
鈍頭。
葉の基部
心形。
葉の縁の形
(葉縁)
全縁。
茎への葉のつき方
(葉序)
叢生。
 茎 
長い葉柄で葉を支える。
地下茎
多数のひげ根を泥中に伸ばす。
花のつき方(花序)
複集散花序。
葉の色
濃緑色。光沢無し。





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