よしを’S質問箱
分類 @@#熱帯魚飼育#@@
Q67.初歩的な疑問なのですが・・・。
【堀井結貴子さんからの質問】
初めまして。福岡県に住んでいる、堀井と申す者です。
熱帯魚についての情報がほしくて検索エンジンからお邪魔させていただきました。
熱帯魚の飼育は昨年5月に始めたばかりで、お店の人に聞いたり本を読んだりして
調べているのですがまだ解らないことがたくさんあるのです。
本当に初歩的な事ばかりでお恥ずかしいのですが、このコーナーは初歩的な質問にも
答えていただけるようなので、失礼ながら投稿させていただこうと思った次第です。
  1. わが家の水槽は横30センチの小さな物です。部屋のスペースの関係上
    一番小さい物を買わざるをえませんでした。
    お店(専門店です)が組み合わせたセットを購入しました。
    内容は水槽、底砂、ヒーター、フィルターセット、蛍光灯で、この他にテトラ・
    アクアセイフ、コントラコロライン、掃除器具、水草(ナナ、アマゾンチドメグサ)
    など購入しました。
    お店の人の言うとおりに水槽をセットし、水草を植え、フィルターを回すこと一週間。
    もういいですよと言われ、丈夫で初心者向けといわれている魚を20匹ほど入れた
    のですが、毎日のように死に続け、2週間後には6匹ぐらいになりました。
    死んでしまったのはネオンテトラ3分の2、ワグプラティ、グラスキャット、白コリ。
    生き残ったのはネオンテトラ3分の1、レッドプラティ、赤コリです。
    水あわせもきちんとしたのに何がいけなかったのでしょうか。
    自分が考えているのは、やはりバクテリアがきちんとできていなかったか、あるいは
    フィルターの能力が足りなかった(水作エイトなので)か、と思っています。
    毎朝、今日は死んでないかな・・・とはらはら水槽をのぞき込んだ、あんな経験はもう
    二度としたくないので原因を知りたいと思っています。
    その後魚を追加したりしましたが、生き残った魚たちも、それほど長生きはしませんでした。
    一年たった現在、初代から残っているのはネオンテトラと赤コリ各一匹です。
    (現在の水槽の住人はネオンテトラ三匹、赤プラ一匹、赤コリ二匹、アルジイーター一匹、
    オトシンクルス二匹です。近々プラティかテトラ系をもう二匹位入れたいと思っています。)
  2. わが家のフィルターは「水作エイトS」です。お店が組んだセットに入っていました。
    上部フィルターが欲しかったのですが、このサイズの水槽に合う物はないと言われました。
    「アクアリウム百科事典」ものぞいてまいりましたが、どうも水作くんは評価が低い
    ようなのでもっといい商品に変えた方がいいかも・・・と思っていますがどうでしょうか?
    何か、ご存じの商品があればお教えいただけないでしょうか。
  3. 水換えについて。2週間に一度、4分の1ほど水換えをしています。
    手順は、ガラス面のコケを、オトシンくんのゴハンだけ残して目立つところを
    テレホンカードでこそぎ取る→底砂のゴミごと水を3分の2ほど吸い出す→水作くんを
    分解し、くみ出した水の中で洗う→くみ出した水を、キッチンペーパーで濾して水槽に、
    水かさが4分の3くらいになるまで戻す→残り4分の1はアクアセイフと
    コントラコロラインをたらした水道水を入れる。
    1年間これでやってきましたが、こんなやり方誰もしていませんよね・・・。
    水槽が小さいので少量吸い出すだけでは底のゴミがあまりとれないので
    たくさん吸い出してから戻せばいいと思って始めたことですが、買ってきた魚に
    長生きくんが少ないことなど考えると良くない方法なのかもしれません。
    アドバイスいただけたらと思います。
  4. 以前、プラティが出産し、何も特別なことをしなくても1匹だけは元気に育ち、
    両親が他界した現在も水槽で一番目立っています。
    その後、またプラティのおなかが大きくなったので、稚魚の隠れ場所を増やしてやると
    いいと聞き、作り物の水草を一つだけ買ってきて入れました。茎がプラスチックで葉が
    合繊ではないかと思います。すると一週間くらいの間に三匹落ちてしまったんです。
    偽水草はそう硬い物でもなかったのですが、入れて二日くらいでコリドラの頭部に
    白い傷のような線を発見、それでも元気だったのですが、三日後前触れなく突然死亡。
    アルジイーターも元気だったのにある日偽水草の間で死んでいるのを発見。
    偽水草が原因でしょうか?
A67.小型水槽は難しい。
まず、ここでは初心者的質問大歓迎です。
アクアリウムの世界ってやっぱり情報量が少ないですから、(特に初心者の方が求めているような情報は少ないですし)こういった公開された所で質問と回答をすることで他にも同様の疑問を持たれている方にも役に立つようにするのがここの目的ですから。

まず堀井さんも、もう十分理解されていると思いますが、水槽は小さいサイズほど維持するのは難しいです。
どんな人にも環境や財政事情が許すのであれば、なるべく大きな水槽を使うことをお勧めします。しかしながら日本の住宅事情などを考えると、どうしても小さい水槽でやって行くしか方法がなかったりする事も多いです。

まず堀井さんの場合ですが、初めに魚が沢山死んでしまったのはやはり濾過が出来ておらず水質が悪かったせいだと思います。
耳にたこができるほどここで引き合いに出しておりますが、もしまだ読んでない人がいれば「よしを’s濾過話」を読んで濾過に関する知識を習得して下さい。

その後も魚が長生き出来なかったのは小型水槽のため水質の変動速度が早いことで、魚にストレスを与それが原因で寿命が短かったという理由も考えられます。

まず、今後とも濾過能力をいかに確保して水質を安定させるかが一番の課題だと思います。
濾過については、最近では水槽のコーナーに縦方向に細長く設置する物(*1水作のニューコーナーシリーズ)や水槽の中に設置する物でセラミック濾材をセットできる物(*2パワーハウスの物)や小型で水槽の枠に引っかけ濾過部分を水槽の外に用意する物(*3テトラの物)等様々な小型濾過装置が販売されていますので、ショップや雑誌でそういった物を探してみるのも良いでしょう。(*1,2はエアポンプ駆動式、3は電動ポンプ内蔵)

また昔から小型水槽ではエアリフト式の底面フィルターを使って底床にセットした大磯砂で濾過させるというやり方もよく利用される方法ですし、小型のインテリア水槽(ルームメイト)等で水流の経路を底床に回すことで底面濾過(※)を併用している物も多いですから、小型水槽では有効な方法です。
そういった底面フィルター用の装置もショップで手に入ります。

それから換水の方法ですが現在実践されている方法でも問題ないでしょうが、手間が掛かりますのでもしゴミを吸い出したいのであれば、エアホースを水の吸い出し用に使ってそれで丁寧に汚れを吸い出すとかすればどうでしょうか?
それならあまり多くの水量を水槽から出さずに汚れを取り除けると思いますが・・
(そのかわり時間が掛かるでしょうね・・いまのやり方とあまり変わらないかな?)

ただ気になるのは水換えの度に(水槽の水であれ)水作のフィルターを洗浄している点です。
どのぐらい汚れるのか不明ですが、もしかしたらその洗浄でバクテリアが減っていると言うことはないでしょうか?
フィルターは見た目茶色に汚れている位が丁度良いのですが・・

それから、もし今まで水質のチェックを試験薬や試験紙で行ったことがないのであれば、是非ともアンモニアや亜硝酸の試験紙か試験薬を入手されて2〜3日おきに検査する事をお勧めします。
それによって自分の水槽での水質の変動状況が把握出来ると思います。

イミテーションの水草についてですが、塗装や材質それから製造時に付着した油などが魚に影響することが考えられますが、水槽に入れる前によく洗浄したのであれば特に問題ないと思います。
これについては魚の死亡との因果関係があるかどうか分からないです。
よく洗って入れれば問題ないと思いますが、現象からすると疑わしいのでこれ以上犠牲を出さないためには、水槽から取り出しておいた方が良いと思います。

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