よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@
Q441.低PH 軟水について
【kenneyさんからの質問】
こんにちは、いつもHomePageを拝見して、参考にさせていただいております。
そこで初めてご質問をさせていただきたいのですが。

現在の水槽Data
設置後、5ケ月経過
水槽:120X45X45
底床:フィリピン産 大磯 4俵(塩酸処理)
フィルター:エーハイム 2250X1 2226X1 2213X1
Co2:ミドボン にて添加
照明;150W メタハラ
水草:ヘアーグラス・コブラグラス・グロッソステグマ・南米ウイローモス・etc
魚:小型珍カラシン 約 80匹(ちょっと入れ過ぎました)
水替:毎週 1/3から1/2
KH 0
GH 4
と、、 こんな 感じなのですが。

現在困っているのが
実は3週間前まで KH3 GH10 にまでに(この時まで PH降下剤を使用していた。。)
なってしまい、これは いけないと思い、マーフィードイオン交換樹脂により アニオンー>カチオンー>水槽としまして。
投入処理水 PH 5.6で何とか 約 3回1/3の水替えを行い、やっと KH0 GH4に なりました。。
しかし、 処理水にて水替え 直後 飼育水のPHが 5.8から 6.1なのですが 、3日程度経過すると PHが6.7〜6.9ぐらいまで上昇してしまいます。
あまり 上がりすぎるのも困りますので、PH降下剤で調整をしています。
Co2爆気による上昇もあるとは思いますが、それでも上がりすぎてしまいます。
原因は何処にあると思われますか??
それか PH上昇は仕方ないことなのでしょうか??
低PH(理想は5.8程度に維持をしたい) 軟水、の維持は難しいですね。。
やはり 大磯がPHを上昇さしているのでしょうか??
低PH・軟水の維持はいろいろ有るとは思いますがどうしたらよいでしょうか?
水替えの水量が多い為(約100L)置き水をしての、軟水処理は行いたくは無いのですが。。!!
いろいろ 長々と書いてしまいましたが、アドバイスをお願い致します。
A441.軟水の弱酸性
まずは方法を考える前にどうしてpH5.8が理想なのかについて確認させて下さい。
まず5.8という数字が通常以上に酸性に傾いている事が気になります。
通常水草水槽をやる場合などに意図的に維持するpHとしては6.5〜6台後半あたりがもっとも多いと思いますが、飼育している魚や育成してみたい水草にそれよりも低いpHが好ましいものが有るのでしょうか?

また、どうも対応されている内容を見ますとpHの変動にとらわれすぎているように受け取れます。
今一度ご自分の中でpHというものに付いての考え方を再確認することをお勧めします。

例えば水槽のpHを7.0にしたかったとしましょう。
その場合強酸性の塩酸と強アルカリ性の水酸化ナトリウムの溶液を中和するように入れれば見事にpHが7に成りますが、その水で魚や水草を育てれば良い結果が生まれると思いますか?

我々は魚が住みやすかったり繁殖に適していたり、または水草が育ちやすい環境を作る事が一番の目標であると思います。
その環境が用意出来た時にpHが1であろうと10であろうと、魚が住みやすい、繁殖に適している、水草が育ちやすいという状況であれば良いのではないでしょうか?
pHとはそういった環境を求める際の大まかな目安であり、pHが目安上の目標値に成ったからといってそれが本当に目標としている魚が住みやすいとか繁殖に適している・水草が育ちやすいという環境になるとは限りません。
逆にpHメーターの目盛りばかりに目が行って、こうすればpHが下がるとかこの薬品を使えばpHが下がるというような対応を、理論や内容物の成分を理解しないで実施していると、結果としてpHは目標の値になったが魚の調子は全然良くならないという事になる可能性が高いと私は思います。

以上のような事とアクアテロリストのコラム「水質チェック」を読んで頂くと、その辺に関する私の考えを理解して頂けると思います。

さて、では実際に「そのような事は十分理解している」という状況でさらにどう対処すれば良いのかを知りたいという事に付いて回答してみます。

まずpH降下剤は闇雲に使用する事はお勧めしません。
pH降下剤は水草が吸収分解してしまう成分で構成されており、その効果はその場しのぎでしかないというのが一般的な考え方のようです。
pH降下剤に頼ると麻薬漬けになるようなものだと思っても良いのではないでしょうか。
非常に特殊な環境を用意しなければならない場合、あえてその麻薬漬けの道を選ぶ事も有るようですので、一律に麻薬漬けの水槽を否定するわけでは有りませんが、そういった事を理解していない場合には避けるべき道であると思います。

水の汚れが激しい環境を除いて、通常の水草水槽程度の水槽では換水してから次の換水タイミングまでにpHが上昇するのは、かなり一般的な状況だと思いますが。
但しCO2を適量添加していればそうならないようにもコントロールする事も可能なはずです。
溶存二酸化炭素濃度が上昇すればpHは下がり溶存二酸化炭素濃度が減少すればpHは上がります。
その事を頭に入れてCO2添加量を調整すればある程度のpHコントロールは可能なはずです。

またそのCO2濃度によるpH変動はKHの値と深く関わっており、KHが高ければCO2濃度によるpH変動は鈍くなりますし、KHが低ければ少しのCO2添加で大きくpHが低下する結果となります。

多くの水草は軟水の方が育てやすいという効果の他にpHを弱酸性に保ちやすくするためにも硬度は低く出来た方が良いのです。

硬度を低くする為には水槽内に硬度を上昇させるようなものを使わないというのが大切です。
粗悪な大磯砂は硬度を上昇させるものが多いようです。

また水道水の硬度がもともと高めである場合にはやはり処理してから換水するしか硬度を下げる方法はないようです。
アニオン・カチオンの両タイプを使ったイオン交換かR/Oを使うのが一般的です。

水槽内や濾過経路にイオン交換樹脂をセットする方法も有りますが、前述のような軟水を作成する為にはあまり効果が無い(アニオン・カチオンの併用タイプでない為)か、水質の急変を招く恐れが有る(アニオン・カチオンの併用タイプに循環させた為に硬度が下がりすぎた場合など)ので、原則は汲み置き水に対して処理すべきです。

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