よしを’S質問箱
分類 @@#熱帯魚飼育#@@
Q133.病気の対処法について
【もこちさんからの質問】
はじめまして。熱帯魚をはじめて2ヶ月弱の初心者です。
ちょうど3週間前に新しく60cm水槽を立ち上げました。底床は別の水槽から大磯をわけ、魚も様子を見ながら徐々に増やして2週間目でカージナル10、ラミーノーズ5、エンペラー5、アカヒレ6、アピスト2、オトシンクルス2、ビーシュリンプ数匹という状態でした。
それまでは4,5日に一度くらい1/3換水をしていたのですが、それから忙しくなり、1週間ほど間が開いてしまいました。水を換えて様子を見たところ、カージナルの一匹に白いごみのようなものがついていました。いやな予感はしたのですがとりあえずその場では何もできず放置しました。
翌日、白点は何匹かの魚にも出ていて、白点病と確信したのですが、隔離水槽もなく、薬は水草によくないとのこと。鷹の爪をいれるとよいと聞いて2本ほど浮かべて温度を30度くらいに上げました(エビにはかわいそうですが)。
さらに翌日、白点はほとんどの魚に広まり、治る気配がありません。そこで更に鷹の爪を増やし(4本)、グリーンFクリアは数少ない水草に使える薬ということで規定量の半分ほどをいれました。
その1時間後、体をくねらせながら泳ぐラミーノーズ2匹と腹を上にしてほとんど死に掛けたエンペラー1匹を発見、そのまま放置するにも忍びなく、プラケースにエアレーションと保温をして移動しました。
翌朝、半分以上の魚が死亡(もちろん移動したものも)、残った中にも危険な状態のものが何匹もいました。凄惨な状況に呆然としながらも出社前の短い時間で死魚を取り出しました。
何とかこの後生き残ってくれれば水槽をリセットして一からはじめる予定ですが、もう二度とこんなかわいそうなことはしたくないので何が悪かったのか、どのような処置を取ればよかったのかご教授ください。もちろん今度はそもそも病気にならない環境を作ってあげるつもりですが。よろしくお願いいたします。
A133.環境を良くして
白点病という病気は比較的よくかかりやすい病気です。
白点病に関する詳しい情報は私のホームページのAquaClinic白点病のページを見て下さい。

白点病は(淡水の場合)環境が良ければほとんど発生することがないと私は思います。
逆に白点病が発生する場合は濾過が出来ていなかったり、保温が出来ておらず水温が急に上下して魚にダメージを与えた場合などが原因で発生する事がほとんどだと思います。

白点病に限らず魚病というのは飼育環境に問題が有って発生する事が非常に多いので、病気を予防するにはまず良い環境にするよう心がけるのが良いと思います。

今回白点病が発生したのは濾過が完全に出来上がっていない事が原因で水質が悪化したのが引き金になったと思われます。
よしを’s濾過話」を読んで濾過が完全に機能するようメンテナンスしましょう。

病気の魚の隔離や薬浴に関する情報を技術集のほうに「魚が病気になったら」として追加しましたので、そちらも参考にしてみて下さい。

次回セットし直す場合も、濾過が安定していない時期に水質が悪化すると病気が発生するという事を肝に命じて、水質のチェックと換水を怠らないよう気を付ければ同じ事にはならないと思います。
また濾過が出来上がって水槽が安定するまで(セットから3ヶ月程度)は水槽に入れる魚の数を10匹ぐらいまでにしておいた方が良いです。

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