よしを’S質問箱
分類 @@#アクア一般#@@
Q577.魚病について教えてください。
【きぶんさんからの質問】
 こんにちは。水槽を立ち上げてから1ヵ月半ほどたった初心者です。いつもこちらのHPを参考にさせていただいております。
現在、60cm水槽に、コリ6匹、オトシンクルス4匹、モーリー2匹、ヤマトヌマエビ20匹を同居させ始めてから3週間ほどたつのですが、その間に、コリ2匹とオトシン2匹が次々と死んでしまいました。
死に始めてから恐くなって、毎日魚の様子をチェックしているのですが、死んだもののほとんどが、前の晩には異常がなくても次の日の朝には水底に横たわっておりよしをさんのClinicで調べたところの水カビ病のような感じになっていました。
他の魚は元気な様子で体表には異常がないのですが、コリにときどき体をこすりつけるような動作があり、白点病なのかと気になります。
 そこで、薬浴をして治療をしたいと思うのですが、質問箱をいろいろと見させていただいたところ、別の容器に移して薬浴させないと水草や生物ろ過を行う微生物に悪影響を与える、ということでしたが、もし白点病や水カビ病だった場合、魚自体の病原体は駆除できたとしても、水槽内の環境自体(濾過槽や底材など)にいる病原体が残っていてまた病気が広がることはないのでしょうか?
 考えられる魚たちの死因と治療法を教えてください。水槽には二酸化炭素添加はしておらず、エアレーションは24時間しています。水槽のpHと亜硝酸塩濃度を測定した結果は正常であるようでした。
長々とすみませんが、よろしくお願いいたします。

A577.病気と薬浴
死んでしまった魚たちですが、たぶん水槽セット初期ということで濾過が十分に機能していないか、または機能していなかった(過去形)為に水質が悪化している、または悪化していた水で数週間飼育されていたたのが原因だと思われます。

水槽立ち上げ初期の水質や濾過が機能するまでの課程を十分に理解されれば、ご自分の水槽がどういった状態を経て今現在どういった状態であるかが推測できると思います。
よしを’s濾過話」を参考にされて濾過の事について確認してみて下さい。
尚、水質の測定はこの時期ではアンモニアと亜硝酸を測定するようにして下さい。

薬浴についてのご質問ですが白点病を含めて多くの魚病というのは、我々人間が毎日カゼの細菌にさらされながら、カゼをひいてしまうのはまれであるのと同じように、濾過が機能して安定した水質の中で状態良く飼育されていれば病気の元となる細菌や寄生虫が存在しても、病気にかからないものなのです。
安定した濾過と安定した水質が一番の薬と成るわけです。

従って魚病薬を本水槽で使ってしまうとせっかく機能している(または機能しかけている)濾過をゼロに戻してしまうことになり、病気になった魚が一時的に完治したとしても、再度過酷な環境の中で飼育することになってしまい再発もしくは別な病気にかかって死んでしまう可能性が高くなります。
魚の病気についての話は技術集にある「魚が病気になったら」を参考にしてみて下さい。

よしを’s質問箱トップへ

よしを’sホームページへ